
「ゲンキの時間」で、服装・就寝・入浴・食事・カイロなどの冷え性対策が間違って理解している人が多いとの特集がありました。ここでは、冷え性対策の服装・就寝・入浴・食事・カイロの真実をわかりやすく紹介しました。正しい理解で冷え性対策を実践してみましょう。
目次
「ゲンキの時間」冷え性対策の真実!冷えは生活習慣病から?

2020年1月26日放送「健康カプセル!ゲンキの時間」で「冷え性」が特集されました。
冷え性対策を北里大学の東洋医学総合研究所の伊藤剛先生に教えてもらいました。
伊藤先生は、漢方・鍼灸のエキスパートであり、冷え性の研究と治療の第一人者です。
伊藤先生によると、冷え性は生活習慣から起こることが多く、間違いだらけの冷え性対策をされている方が多いということです。
冷えによっては、温めるだけでは逆効果になることもあります。
ここでは、伊藤先生の「ゲンキの時間」の説明をもとに、冷え性対策を正しく理解するために、服装・就寝・入浴・食事・カイロの冷え性対策の真実を紹介していきます。
「ゲンキの時間」冷え性対策の真実!正しい服装は?
防寒対策はある程度必要ですが、ただやり過ぎると汗をかいて冷える原因になります。
人間が汗をかくのは体温を下げるためです。
汗をかくほど服を着こむのは逆効果です。体を冷やしてしまいます。
冬に厚着をしたときは、こまめに上着をぬぐなどして、汗をかかないように調節をしてください。
「ゲンキの時間」冷え性対策の真実!正しい就寝は?
厚着をしたり、電気毛布をしたりして寝る、つまり汗をかく位温度を上げる癖をつけると熱を放散しやすい身体になってしまいます。
伊藤先生によると、電気毛布をやめるだけで冷え性が改善する人もいたそうです。
寒くて寝付けない人は、電気毛布などで布団を温めておき、就寝中の使用は控えてください。
湯たんぽは、低温でもやけどをすることがあるので注意が必要です。
靴下を履いて寝てもいいですが、靴下は足首を締め付けないように、緩めのものを履いてください。
重ね履きをする必要はありません。
「ゲンキの時間」冷え性対策の真実!正しいカイロの貼る位置は?
カイロは、冷え性が良くなる所に貼ってください。
現代人は首と肩が凝っているので、冷えています。
身体が凝っていると、筋肉が硬くなって血流が悪くなっています。
血流がこないと冷えを感じます。
身体の隅々に熱を運んでいるのは血液です。
肩や腰などの筋肉がこると血行不良になります。
その結果、末端までに十分な熱を届けることができません。
血流を良くするところに、カイロを貼るのがポイントです。
手・首・肩が冷える人はカイロを背中の上部に、脚・腰が冷える人は腰の下あたり、お腹が冷える人はおへその下に貼ってください。
「ゲンキの時間」冷え性対策の真実!正しい入浴法は?
半身浴は冷え性によくないとのことです。
効果があるのは、肩までつかる全身浴です。
温度も37、38℃だと身体が冷めてしまいます。
通常は、全身浴で温度は42℃位で、時間は10分以内がポイントです。
高齢の方や、心臓に問題がある方は、全身浴でなくてもOKです。
冬場は身体が冷えてしまうので43℃くらいに上げても良いです。
「ゲンキの時間」冷え性対策の真実!正しい食事の理解は?
伊藤先生によると、ショウガを食べると温感(食べるとカーッと熱くなる)は生じますが、冷え性対策としてたくさん摂っても良くなるものではないです。
ショウガは、辛み成分により一時的に温かさを感じますが、冷え性の根本改善にはならないそうです。
ただ、ショウガは胃腸の血流を良くする働きがあり、血流が悪い人には効果があります。
唐辛子の成分カプサイシンは、実際に体温を上げますが、食べた後汗をかいて体温が下がってしまいます。
そのため、唐辛子はインドとかメキシコなど暑い国で唐辛子が使われます。
カプサイシンは一時的に体温を上げますが、汗をかきすぎると身体が冷えてしまいます。
(キムチなど食材の組み合わせによっては、身体を温め料理もあります。)
まとめ:「ゲンキの時間」冷え性対策の真実!服装・就寝・入浴・食事・カイロ?

ここでは、「ゲンキの時間」で取り上げられた服装・就寝・入浴・食事・カイロなどの冷え性対策の真実を紹介しました。
今まで、冷え性とともに良かれと思っていたことが、意外と間違っていて驚きますよね。
身体の熱が奪われるのをいかに防御するかが重要なことがわかりました。
冷え性対策の正しい理解をすれば、日常生活で簡単にできるので、実践してみましょう!