札幌への移住者は多いですが、実際に移住して後悔している方がいるのも現実です。
また、札幌、移住、後悔と、インターネットで情報を検索する方も多いのではないでしょうか。
本気で、移住を考える場合、プラス点だけでではなく、マイナス点をきちんと整理していくことは重要になります。
後悔したり、失敗だったと思う感情が起こるのは、移住前に思い描いていた生活と移住後の実際の生活に、ギャップを感じるからでしょう。
観光や旅行で来て、その街を好きになり、住んでみたいと思っていたのに、旅先での印象と移住後の生活の違いにより、後悔する結果になることは残念なことです。
せっかくの人生、そんな悲しい結果にならないためには、そのギャップを感じないよう、多くの移住者が感じている札幌移住後のマイナスポイントもしっかり理解する必要があるでしょう。
北海道の田舎で生まれ育って、学生生活を札幌で送り、その後東京で20年会社員生活を送り、現在札幌移住して4年目になります。
自身が感じたこと、多くの札幌移住者の話や地元の方々との交流を通し、移住に後悔しないためのポイントが見えてきました。
札幌移住後、後悔する可能性がある注意点、その対応策や考え方を紹介します!
札幌の冬の生活はやはり厳しい
もちろん雪が降る北国の都市、札幌に移住するときに、冬の生活を思い浮かべない方はいないでしょう。
ただし、その思い浮かべた北国の生活は人によって大きく異なります。
その冬の生活をどう理解し、苦しむのか、乗り切るのか、楽しむのか、札幌移住を後悔するかしないかの最大のポイントになるケースが多いです。
1.冬の雪かきがたいへん
一軒家に住まれる方は、正直冬は雪かきが日課になります。
ワンシーズンで、5m以上積もることも!
最初のうちは、新鮮で少し楽しい気持ちにもなりますが、それが長期間続くと、体力的にも精神的にも辛くなります。
せっかく雪かきしたのに、また一晩で雪が積もったときの何とも言えない脱力感。
体調が悪い日も、雪は容赦しません。
また、年齢とともに、雪かきしていくことに不安が強くなります。
対策、考え方
雪かきの労力を心配される方は、住居を一軒家ではなく、マンション等の集合住宅を選択することをおすすめします。
私自身も、冬のことを考えて、最初から一軒家を選択肢から外し、マンションに住んでいますが、雪かきの苦労は全くありません。
ただし、マンションによっては、共同の入口や共同駐車場、または駐車スペースから外の道路までの通り道といった共同スペース雪かきする場合もあります。
もちろん、管理会社や管理人の方がケアしているケースや、ロードヒーティングなどのおかげで、ほとんど負担がないケースが多いです。
また、一軒家においての雪かきの用具も、ホームセンターを見てみると、色々な除雪グッズを売っています。 女性でも扱いが可能な、大きくて軽い、持ち手が長いスコップが売られています。
おすすめなのは、「ママさんダンプ」と呼ばれる手押しショベルです。ショベルカーの先だけのようなものに、両手で押せる大きな取っ手が付いて居ます。
これがあると、広い範囲の雪をがさーっと押し出すことができます。
個人用の除雪機を使っているところも見かけます。雪を吸い込んで、煙突から吐き出して後ろに飛ばすタイプのものです。
新品だと30万ほどしますので、中古品の検討も有用です。
このような、除雪用具や除雪機と上手に付き合うことが重要になります。
2.やはり寒ーい
札幌では、時には4月に雪が降ります。
冬は、気温は氷点下が当たり前です。寒いのが苦手な人は移住前に一度現地に来て寒さを体感することをおすすめします。
雪に慣れていないのに、いきなり雪国に行くと戸惑う方が多いです。
冬の間は、車道も歩道もつるつるの状態になります。
外でのランニング、テニス、ゴルフなどの活動が、寒さや雪のため制限されます。
東京や大阪では寒くなかった3月や10月も戸外は寒いです。
対策や考え方
札幌の家は、基本的には断熱がしっかりされていて、部屋の中は暖かいです。
窓は二重、玄関も二重になってることが多いです。
よく家では、半袖でアイスを食べているとテレビで紹介されていますが、それは少し大げさですが、家の中では意外と東京より暖かく感じるかもしれません。
札幌駅からススキノまで続く巨大な地下街や、店舗の中は暖房が効いていて暖かいことが多いです。
もちろん、戸外は寒いですが、最近ではヒートテックなど下着や服の素材が発達しており、十分な防寒をすることができます。
また、札幌は北海道の内陸部や道東のように、マイナス10度以下になることは滅多にありません。何シーズンか過ごせば、体が慣れてくる範囲の寒さだと思います。
一軒家は、除雪はたいへんですが、寒さを楽しむ暖炉や薪ストーブなどを設置し、北海道の寒さを楽しむ上級者もいます。
CMで見たような、寒い冬から戻ると、心地よい暖かさとあったかいスープやシチューを食べたとき、今まで感じたことのない幸せを感じることができるでしょう。
3.雪道の運転が危険
雪のないところでは問題なかったドライブが、雪道を経験していないことにより、そのドライブはいきなり恐怖に変わるでしょう。
ひとたび雪が降ればすぐに積もりますし、その度に雪を下ろす必要があります。
路面も凍っていることがあり、ブレーキをかけても完全に止まるまでに若干時間がかかります。
冬は、寒い夜や朝はツルツル状態になり、春は積もった雪で轍になることも多く、慣れるまでは、ストレスに感じるでしょう。
対策と考え方
どうしても冬の雪道を避けたい方は、極端に言うと、冬は車を乗らないという選択も一つの対策です。札幌は、地下鉄や地下空間が充実していることもあり、住む場所によっては、車を使用しなくても、困るケースは多くはないでしょう。
市電やバスも、慣れると便利に活用できます。
(雪によるバスの遅延は、考慮しなければなりませんが。。。)
車を運転する際には、4輪駆動、SUVなど少し車高が高いタイプをおすすめします。
また、慣れるまでは雪道は怖いですが、慣れてくると雪道の運転のコツもわかり、ストレスなく運転することができます。
せっかくの北国ですので、スキーやスノボなどのウインタースポーツ、温泉、冬ならではの美しい雪景色に出会いに、冬道の運転をマスターしてみてください。
札幌ならではの冬の楽しみが広がるでしょう。
4.光熱費が高い
長い冬のために、暖房費、つまり電気代やガス代が高くなります。
ガス暖房であればガス代は夏に比べれば2倍近くになるでしょう。
対策と考え方
北海道の冬の出費を補うために、たいていの会社では「燃料手当」が出ます。
「燃料手当」とは、冬季期間(10月~3月までの間)暖房代を企業が負担してくれる制度
(「石油手当」や「暖房手当」という方もいます)
すべての企業が出しているわけではないですが、出る企業は多いですね。
金額は会社により異なりますが、独身者、家族持ちで金額が違う会社が多いようです。
もちろん冬の光熱費は高いですが、夏は冷房が必要とないケースが多いので、逆に安くなります。
大都市札幌だけど会社が少ない
札幌は、200万人近い大都市のわりには、企業の数は多くありません。
ほぼ同規模の福岡と比べても、その少なさは顕著です。
福岡は、企業誘致や起業サポートに積極的なこともあり、若い世代の転入が多いです。
市内に学生数1万人を超える大学が複数あり、コールセンターやゲームソフト開発など若者中心の職場も多く存在します。
10代、20代の転入者が多く、かつすべての年齢層で転入超が続くのが同市の特徴です。
一方、札幌市は、高齢者の転入が目立ちます。
特に、60代、70代、80代、90歳以上のいずれのカテゴリーも、転入超過数は全国で断トツの1位です。定年後に、本州からあるいは北海道各地から移住する方が多いのが、現在の特徴かもしれません。
起業では、特にメーカーやクリエイティブ系は少なく、営業、事務、コールセンターなどは多いようです。
対策と考え方
札幌での就職を考える場合、転職エージェントを頼ってみるのもいいかもしれません。
まずは登録して相談し、求人を見るだけでも選択肢が広がります。
北海道で転職した結果、「想像以上に仕事の内容が合わない」や「企業文化が合わない」というような後悔がないように、休日などを利用して、一度は転職フェアや支援イベントに参加してみるのは有効でしょう。
移住前に、Uターン・Iターン転職に参加して、北海道の現状を知ることは重要だと思います。
また、観光業やホテル業は活発なので、語学力を利用した就職など、活発な分野もあります。
カフェやレストランなどの自営業、ネットビジネスなど、各人の個性により収入を得る手段を考えるのも得策です。
公営住宅、起業補助制度、就業支援制度、保育料補助制度、給付奨学金制度がなどもあります。様々な支援制度や補助制度があるので細かく移住の前に調べておくと後々後悔しなくてすみます。事前に、支援などを調べておくと安心して移住することができるでしょう。では、通販などを利用する方も多いと思います。
通販等の送料が高い
札幌では、別途送料がかかるケースがあります。
以下のような文言をよく目にすることになります。
※離島・一部地域は追加送料がかかる場合があります。
札幌は、追加送料がかかる場合がある一部地域のうちの一つです。
通販を多く利用する方にとって、無視できない現状でしょう。
対策と考え方
Amazonや楽天ブックスなど、送料無料などのサービスもありますので、利用すれば基本的に送料はかかりません。
国民健康保険料が高い
フリーターやフリーランスの方は特に注意しておくべき点が、国民健康保険料です。
保険料は自治体によって料金が変わりますが、札幌は日本トップレベルの高額都市です。
札幌の給料は他の政令指定都市と比べ高いとは言えない状況にも関わらず、札幌市の国保は、年収負担率がかなり高いのが特徴となります。
保険料が高くなる原因が、病院の数です。
北海道は札幌一極集中化が進んでおり、そのため病院が札幌に集中しています。なんと、北海道内の医療機関の約38%が集中しているそうで、札幌は日本屈指の医療都市となっています。
札幌は病院が多いけど、札幌郊外に出ると病院の数が減ってしまう。だからますます札幌に医療を求める人が集まっています。
対策と考え方
会社員をやめて札幌に移住する方は、会社の保険を継続する方が安くなる可能性がありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
札幌を車で走っていると、病院の数に驚きました。
国民健康保険料は高いですが、健康サポート、医療施設が多い札幌は、老後も安心してすむことができます。
夏がイメージ以上に暑い
「北海道は夏涼しい」という言葉は遠い過去であり、最近の札幌の夏は30度を超えるケースもあります。
また、エアコン設置している家やマンションが少ないのが現状です。
熱帯夜というものはほとんどありませんが、 日中はそ